◆アーカイブズのシステム化に関する研究と活動<事務局・システム検討Gが中心>
・ アーカイブズシステムの構築と課題の検討(新たな脚本移管ルートの開発も含む)
・権利処理フォーマットの検討・策定
・脚本・台本の教育・研究利用に関する検討
・一般向け啓発としてのシンポジウム・ワークショップ等の実施
◆データベースとデジタル化に関する研究と活動<事務局・データベース推進Gが中心>
・書誌データの総合整理
・あるべき脚本データベースの検討
・脚本のデジタル化プロトタイプの再検討
・テストケースとしての「市川森一アーカイブズ」実施
◆収集・管理に関する活動<事務局・収集管理Gが中心>
・脚本の所在調査(追加)
・収集済脚本の整理
・寄贈受け入れとデータ入力
・権利処理作業と移管
脚本アーカイブズ活動は文化庁委託研究事業
「文化関係資料のアーカイブ構築に関する調査研究
~放送脚本・台本のアーカイブ構築に向けて」
(2012~2018年度)の研究の一環として進められております。
活動記録は下記よりダウンロード頂けます。
※H29年度は文化庁委託調査研究事業がなかったため、報告書冊子はありません。
◆日本放送作家協会・日本脚本アーカイブズ特別委員会の報告書
バックナンバーがこちらからダウンロードできます。
本事業は文化庁芸術団体人材育成支援事業の一環として行われ、その研究成果をまとめたものです。
過去の活動記録 >>
◆受け入れ先移管までに日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムが行う具体的作業(システムの構築を中心に踏まえた場合)の手順は、基本は以下のような形になると思われる。
①緊急を要する第1期のものを中心に、現実的な収集実施数(規模)等の計画を机上で見込む。(ジャンル等もある程度把握)
②上記計画について、受け入れ先(国立国会図書館等公的機関ほか複数の場合もあり)と交渉しつつ、具体的に移管規模・方法の了承を得る。
③併行し上記の計画での課題の洗い出しと検討を行う。⇒課題の解消へ。
④体制のメドをつけつつ、収集作業を実行。⇒仕分け・書誌データの整理も。
⑤「放送作家からの寄贈」「それ以外からの寄贈」に分けて権利処理を実施。
⑥状況をみて、受け入れ先への移管実行。
※すでに収集済みのものに関しては②から始める事が出来るため、第1期脚本・台本の移管を早急に行えることが望ましい。
脚本・台本の作成~配付の過程――どこに残されているのか?
◆テレビ制作の場合、まず脚本家・構成作家によって脚本・台本が執筆され、完成段階「決定稿」が印刷製本される。そして、制作側(放送局・制作会社)から下図のように番組スタッフや出演者関連、その他の関係者に配布(貸与)され、番組制作の過程で使用される。
◆番組スタッフ・出演者は、使用時に脚本・台本に書き込みを行うことが極めて多い。
◆制作が終了しても、制作側が脚本・台本を回収することは基本はない。各自が廃棄するか、または「保管」を行うことになる。他への譲渡や販売は基本禁止されているので、放送局以外残されている場合があるとすると、配付され使用した番組関係者が自宅に長い間「保管」しているケースである。
◆その後、脚本家(やその遺族)が全国の図書館や文学館、大学図書館等に自分が執筆した脚本・台本に関して「保存」の意識はある程度ありつつも、少し前までは、現実として充分な形で保存されてこなかった。
◆この脚本アーカイブズ活動は、文化庁の委託事業「文化関係資料のアーカイブ構築に関する調査研究~放送脚本・台本のアーカイブ構築に向けて~」の一環として行われています。