活動方針

◆受け入れ先移管までに日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムが行う具体的作業(システムの構築を中心に踏まえた場合)の手順は、基本は以下のような形になると思われる。

①緊急を要する第1期のものを中心に、現実的な収集実施数(規模)等の計画を机上で見込む。(ジャンル等もある程度把握)

②上記計画について、受け入れ先(国立国会図書館等公的機関ほか複数の場合もあり)と交渉しつつ、具体的に移管規模・方法の了承を得る。

③併行し上記の計画での課題の洗い出しと検討を行う。⇒課題の解消へ。

④体制のメドをつけつつ、収集作業を実行。⇒仕分け・書誌データの整理も。

⑤「放送作家からの寄贈」「それ以外からの寄贈」に分けて権利処理を実施。

⑥状況をみて、受け入れ先への移管実行。

※すでに収集済みのものに関しては②から始める事が出来るため、第1期脚本・台本の移管を早急に行えることが望ましい。

活動状況 脚本・台本の残存・所蔵状況

脚本・台本の作成~配付の過程――どこに残されているのか?

 

◆テレビ制作の場合、まず脚本家・構成作家によって脚本・台本が執筆され、完成段階「決定稿」が印刷製本される。そして、制作側(放送局・制作会社)から下図のように番組スタッフや出演者関連、その他の関係者に配布(貸与)され、番組制作の過程で使用される。

◆番組スタッフ・出演者は、使用時に脚本・台本に書き込みを行うことが極めて多い。

◆制作が終了しても、制作側が脚本・台本を回収することは基本はない。各自が廃棄するか、または「保管」を行うことになる。他への譲渡や販売は基本禁止されているので、放送局以外残されている場合があるとすると、配付され使用した番組関係者が自宅に長い間「保管」しているケースである。

◆その後、脚本家(やその遺族)が全国の図書館や文学館、大学図書館等に自分が執筆した脚本・台本に関して「保存」の意識はある程度ありつつも、少し前までは、現実として充分な形で保存されてこなかった。

◆この脚本アーカイブズ活動は、文化庁の委託事業「文化関係資料のアーカイブ構築に関する調査研究~放送脚本・台本のアーカイブ構築に向けて~」の一環として行われています。

 

脚本アーカイブズ検討委員会の開催

脚本アーカイブズ検討委員会とは

脚本アーカイブズ検討委員会とは、脚本・放送に関する有識者にご参加いただき、アーカイブのあり方を検討する有識者会議です。文化関係資料アーカイブ構築委託事業の研究の一環として行われています。

◆座長:吉見俊哉(東京大学大学院情報学環教授)

◆参加者所属団体:日本脚本家連盟、日本シナリオ作家協会、日本民間放送連盟、NHK、NHK放送博物館、NHKアーカイブス、国立国会図書館、東京国立近代美術館フィルムセンター、放送番組センター、放送人の会、骨董通り法律事務所、東京大学大学院情報学環、文化庁、総務省など

■事務局

TEL:03-5210-7029

Email:nkac@hosakkyo.jp

午前11時~午後6時

(月~金)